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イーサリアム財団、5か月で幹部8人が流出。資金危機の警告でガバナンス論争が本格化

イーサリアム(ETH)
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イーサリアム財団の共同執行理事ワン・シャオウェイ(Hsiao-Wei Wang)氏が6月18日付で即日辞任し、今年1月以降の幹部離脱者は少なくとも8人に達した。資金調達を担った元コーディネーターが「3〜9か月以内に資金が底をつく可能性がある」と警告する中、財団のガバナンスと開発継続性を巡る議論が本格化している。

この記事のポイント

  • 2026年1月以降、財団から計約19人が退任。共同執行理事が2人とも不在となる事態が今年内に2度発生した。
  • 元コーディネーターのトレント・ヴァン・エップス氏は、クライアント・インセンティブ・プログラム(CIP)の終了により、年間最大3,000万ドル規模の資金不足が3〜9か月以内に顕在化すると警告した。
  • ヴィタリック・ブテリン氏は「財団は2022年までに主要目標を達成しており、永続的な管理者として設計されていない」と反論。コミュニティの評価は賛否に分かれている。

ワン・シャオウェイ氏の退任と離脱者の全体像

ワン・シャオウェイ氏は2017年にイーサリアム財団の研究チームに加わり、ビーコンチェーン、ザ・マージ(Proof of Stakeへの移行)、シャペラ(Shapella)、デンクン(Dencun)など主要なプロトコルアップグレードに深く関わってきた。約9年間財団に貢献した後、取締役兼共同執行理事を6月18日付で即日辞任した。

財団の共同執行理事ポストは、今年2月に前任のトマシュ・スタンチャク(Tomasz Stanczak)氏が退任して以来、実質的に空席が続いていた。ワン氏の離任により、同ポストは年内2度目の不在となる。現在は理事のバスティアン・アウエ(Bastian Aue)氏が暫定的に移行期間を統括している。

(参考: CoinDesk「Ethereum Foundation loses another key leader as co-executive director Hsiao-Wei Wang resigns」

退任の連鎖は役員にとどまらない。2026年1月以降に財団を去ったシニアスタッフは少なくとも8人に上り、2026年通算では約19人が離脱したとみられる。

主な退任者(2026年1月〜6月)

2月トマシュ・スタンチャク氏(共同執行理事)退任
4月トレント・ヴァン・エップス氏(コア開発資金調整役)退任
5月カール・ビーク氏、ジュリアン・マー氏ほか研究者5人が退任(同月集中)
6月18日ワン・シャオウェイ氏(共同執行理事・取締役)即日辞任

(参考: Bitcoin News「Ethereum Foundation Hit by Leadership Exodus: 8 Senior Figures Gone in 5 Months」

元コーディネーターが警告する「資金の崖」

財団を4月に去ったトレント・ヴァン・エップス氏は、コア開発者チームへの資金提供を長年統括していた人物だ。退任後に公開した投稿で同氏は、「コア開発者は3〜9か月以内に資金が尽きる可能性がある」と警告し、問題が表面化する前に議論を深める必要があると訴えた。

問題の核心は、2021年12月に始まった「クライアント・インセンティブ・プログラム(CIP)」の終了にある。CIPはイーサリアムのステーキング報酬を財源として、実行クライアントや合意クライアントの開発チームを支援する仕組みで、2026年4月に予定通り終了した。財団は後継プログラムをまだ発表していない。

CIPが賄っていた年間コストは、10以上のクライアントチームと研究者を含め、最大3,000万ドル規模に上ると見積もられている。この補填がない状態が続けば、ガス効率の改善やハードフォーク実装を担うチームが開発を縮小・停止するリスクがある。(参考: Coinpedia「Ethereum’s $30 Million Funding Gap Sparks Debate Over the Network’s Future」

イーサリアム財団の財務実態と自助策

ヴィタリック・ブテリン氏は5月24日のXへの投稿で、財団が保有するETHはトータル供給量の約0.16%にとどまると明らかにした。財団は支出を抑える「長期存続優先(longevity over breadth)」の方針をとっており、ETHの売却ペースを意図的に落としている。

財団は2026年2月24日から約7万ETHのステーキングを開始し、4月ごろに目標額に達した。このステーキングによる年間収益は推計390万〜540万ドルで、財団の運営キャッシュフローに充当する計画だ。ただし、CIP終了で生じる最大3,000万ドルのギャップを埋めるには規模が足りず、資金調達モデルの抜本的な見直しが求められるとの指摘がある。

ヴィタリック・ブテリン氏とコミュニティの反応

ブテリン氏は一連の幹部流出とガバナンス批判に対し、長文の投稿で財団の位置づけを改めて説明した。氏は「財団はイーサリアムの中心ではなく、明確な目的を持つ一つの存在であり、他の存在と並列にある」と述べた。また財団の主要目標(PoSへの移行など)の多くは2022年までに達成されており、「財団は永続的な管理者として設計されていなかった」との見解を示した。(参考: CoinPost「ヴィタリック、イーサリアム財団に対するコミュニティからの人事圧力に反論」

市場参加者の間でも評価は大きく割れている。以下に主な立場を整理した。

懸念・批判的な見方 楽観・擁護的な見方
経験豊富なコア人材の喪失はプロトコル開発の遅延リスクを高める 財団依存からの脱却はイーサリアムの分散化を加速させるとの見方もある
CIP終了後の後継資金スキームが不透明で、クライアントチームの事業継続に不確実性が生じる ETF運用会社やステーキング事業者など外部資本がコア開発を支援できる環境が整いつつある
ブテリン氏への権力集中を批判する元開発者の声もあり、組織文化の透明性が問われている 資産運用会社フュンドストラット(Fundstrat)のトム・リー氏は「資金危機が実現する可能性はゼロに近い」と断言した

ガバナンス構造を巡る論点

イーサリアム財団はスイスに本拠を置く非営利組織であり、法的にはイーサリアムネットワークを所有も管理もしない。それでも、コア開発者の雇用・補助金・研究を長年担ってきた中心的な存在であることは事実だ。今回の幹部流出は、財団への期待と実態のギャップを改めて浮き彫りにした。

今後の論点

  • 財源の多様化: CIPの後継プログラムをどう設計するか。財団の自己財源だけでなく、エコシステム企業の拠出やプロトコル収入をどう組み込むかが焦点となる。
  • 意思決定の透明性: 経営陣の人事刷新がコミュニティへの十分な説明なく進んでいるとの批判がある。財団がどこまで開示範囲を広げるかが問われている。
  • Glamsterdamアップグレードへの波及: マージ以来最大規模のハードフォーク(2026年8月本番目標)を前に、コア研究者の離脱が開発スケジュールを圧迫するリスクがある。

財団は後継のリーダーシップ体制について、現時点では具体的なロードマップを公表していない。コア開発体制の再構築と資金調達の方向性が、イーサリアムの開発スケジュールと市場の信頼に直結する状況が続く。(参考: CoinDesk「Ethereum Foundation talent exodus sparks fresh debate over leadership」


出典

免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。仮想通貨への投資は価格変動リスクを伴い、元本が保証されるものではありません。投資に関する判断は自己責任のもとで行ってください。

なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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