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米SEC、トークン発行規則の採決を前日に中止。「レギュレーション・クリプト」は日程未定に

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米証券取引委員会(SEC)は8月13日、翌14日に予定していた公開会合を中止した。この会合では、暗号資産トークンの発行に特化した初の本格的な規則案「レギュレーション・クリプト(Regulation Crypto Assets)」を公表するかどうかを、委員が採決する予定だった。SECの広報担当者は中止理由について「予期せぬ日程上の問題」によるものだと説明し、会合は「後日」に移すとしたが、代替日は示していない(参考: CoinDesk「SEC cancels long-awaited proposal of Reg Crypto, postponing meeting without new date」)。

この記事のポイント

  • SECは8月13日午後、翌14日の公開会合を「予期せぬ日程上の問題」を理由に中止した。代替日は未定。
  • 採決予定だった案は約400ページで、5,000万ドル規模までの小口調達から、分散化したトークンが証券区分を抜ける「セーフハーバー」まで3つの発行ルートを設ける内容と報じられている。
  • 上院ではデジタル資産市場明確化法(CLARITY法)の審議も止まっており、規則と立法の双方が停滞した状態が続いている。

会合設定から中止までの経緯

SECが8月14日午前10時(米東部時間)の公開会合を告知したのは8月11日だった。議題は「一定の投資契約に向けた、目的に合わせた発行制度」の提案で、これが暗号資産を対象とした同委員会初の正式な規則制定手続きになると位置づけられていた(参考: CoinDesk「U.S. SEC sets meeting to propose Reg Crypto to support certain digital assets offerings」)。

ところが8月13日午後4時30分ごろ、SECのサイトに中止通知が掲載された。crypto.newsによると、規則案(RIN 3235-AN38)は前日の8月12日にホワイトハウスの情報・規制問題室(OIRA)へ送付されており、手続きは最終段階に入っていたとされる。

経緯

3月17日
アトキンス委員長がDCブロックチェーン・サミットで「レギュレーション・クリプト・アセッツ」構想を公表。

8月11日
SECが8月14日の公開会合を告知。議題は暗号資産の発行制度案の採決。

8月12日
規則案がホワイトハウスのOIRAに到達(crypto.news報道)。

8月13日
午後4時30分ごろ、SECが会合中止を通知。理由は「予期せぬ日程上の問題」のみ。

9月15日
上院でCLARITY法の議事進行動議の採決が予定されている。

提案に含まれた3つの発行ルート

採決予定だった案は約400ページで、トークン発行者が1933年証券法に基づく全面的な登録手続きを経ずに資金調達できる経路を3つ設ける構成だったと報じられている。従来、トークンが証券に当たるかどうかは訴訟や執行を通じて事後的に判断されてきたが、この案はそれを事前の要件チェックに置き換える設計になっている(参考: crypto.news「Regulation Crypto arrives Friday: what the SEC’s 400 page proposal actually says」)。

ルート 調達額の上限 求められる開示 期間・条件
スタートアップ免除 約500万ドル ホワイトペーパー型の開示(監査済み財務諸表は不要) 最長4年
資金調達免除 12か月間で7,500万ドル 監査済み財務諸表と半期ごとの報告 既存のレギュレーションA+を参考にした設計
投資契約セーフハーバー 分散化の達成を裏づける検証可能な基準 発行者が約束した本質的な経営努力を完了または恒久的に停止した時点で、証券区分から離脱

PYMNTSは、これらに加えてブロックチェーンを使った新しい事業モデルの試行を認める「イノベーション免除」も議題に含まれていたと伝えた。同メディアは今回の会合について、SECの姿勢が「執行による規制から、免除による規制へ」移る転換点になり得たと位置づけている(参考: PYMNTS「SEC Cancels Planned Meeting on Registration Exemptions for Crypto Tokens」)。

用語の整理

投資契約
米証券法上の証券の一類型。他人の努力による利益を期待して資金を出す取り決めを指し、該当するかは連邦最高裁のハウイ判決に基づく基準で判断される。

セーフハーバー
一定の条件を満たせば規制違反に問われないと事前に定めた領域。今回の案では、分散化したネットワークのトークンが証券の扱いを離れる条件として設計されている。

NPRM(規則案の公示)
米国の行政機関が規則を作る際、案を公表して意見公募(パブリックコメント)にかける手続き。採決はこの公示を行うかどうかを決めるものだった。

OIRA
ホワイトハウス予算管理局の情報・規制問題室。連邦機関の規則案を事前に審査する部署。

立法の停滞とSECの単独行動

SECが自ら規則を作る動きを強めた背景には、議会側の停滞がある。デジタル資産の市場構造を定めるCLARITY法は上院本会議での採決に至らないまま、議員が5週間の8月休会に入った。TDカウエンのマネージング・ディレクター、ジャレット・セイバーグ氏は「上院が8月休会前にCLARITY法を進められなかったことを受けて、SECが暗号資産の規制上の確実性を提供するために行う複数の規則制定の、これがその第一弾だと見ている」と述べた(参考: CoinDesk)。

委員会の構成も時間的な制約になっている。crypto.newsによると、現在のSECは委員3人体制で、セーフハーバー構想の設計に関わってきたヘスター・パース委員は11月に退任してリージェント大学ロースクールに移る予定だという。同メディアは、8月14日の採決が「委員会の構成が規則案に有利なうちに正式な規則制定を進める最後の機会」だったと指摘した。

中止の理由をめぐる見方と業界の反応

SECは「予期せぬ日程上の問題」以上の説明をしておらず、実際の理由は確認できていない。The Crypto Timesは、CLARITY法の交渉に影響が及ぶことへのホワイトハウス側の懸念、米証券業金融市場協会(SIFMA)からの反対、免除方式よりも正式な規則制定を好む既存金融業界の姿勢が背景にあるとする報道を紹介している。同誌によれば、トークン化証券向けの「イノベーション免除」の延期にも同種の事情が指摘されているという(参考: The Crypto Times「SEC Cancels Crypto Meeting: Why Rulemaking Just Hit Another Wall」)。

提案の中身自体にも批判はあった。SEC元主任会計官のリン・ターナー氏は、開示要件を軽くする免除の枠組みについて、重要なリスクが隠され、FTXの破綻に匹敵する不正を招きかねないと論じている。一方でセイバーグ氏は、この案が「重い証券登録か訴訟リスクか」という二者択一を解消する「独自のコンプライアンス制度」を作る、極めて重要な規則制定になり得ると評価していた。

相場の反応は限定的だった。The Crypto Timesは、トレーダーの多くが今回の延期を政策の後退ではなく手続き上の問題と受け止めており、価格の動きは小さかったと伝えている。ビットコインは8月14日に0.67%安の6万2,976ドルで引け、イーサリアムも小幅安にとどまった(参考: Rio Times「Bitcoin Slides Below US$63,000; Crypto Friday Wrap」)。

今後の日程と論点

再設定される会合の日程は8月15日時点で公表されていない。上院では9月15日にCLARITY法の議事進行動議の採決が予定されており、予測市場ポリマーケットでは2026年中の成立確率が2割弱で推移している。CFTCのイノベーション諮問委員会は8月20日に会合を開く。

編集部の見方では、当面の焦点は「いつ再提案されるか」よりも「中身が変わるかどうか」にある。根拠として、報じられている延期の背景がホワイトハウスや既存業界との調整である点、そして案の設計を主導してきたパース委員の退任が11月に控えている点が挙げられる。委員構成が変われば、調達上限や分散化の判定基準といった細部が見直される余地がある。

なお、規則案が公表されても直ちに効力を持つわけではない。米国の規則制定では通常2〜3か月の意見公募を経て修正が加えられ、最終規則の採択までにはさらに時間がかかる。

出典

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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産や金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。投資助言にはあたりません。暗号資産は価格変動が大きく、元本を割り込む可能性があります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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