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ソラナ、ステークの28.83%が一時オフライン。経路障害でファイナリティ停止に接近

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ソラナ(Solana)のネットワークで8月12日早朝(UTC)、ホスティング事業者TeraSwitchの経路広告の設定ミスをきっかけに、ステーキングされたSOLの28.83%が約33分間にわたって投票を停止する事象が発生した。ブロック生成自体は継続したが、取引のファイナリティ(確定)が止まる閾値である33.34%まで、残り4.51ポイントの差だった。

この記事のポイント

  • TeraSwitchのマイアミ拠点から広告された不正なデフォルト経路が欧州・アジア太平洋の12拠点に波及し、ステークの28.83%がデリンクエント(投票停止)状態になった。
  • ステーキングサービスMarinade Financeの事後分析によると、単一の自律システム(AS20326)がステーク全体の27.34%を保有し、その94%が同時に脱落した。
  • コンセンサス層は耐えたが、プロトコルの下層にあるホスティング事業者の集中がリスクとして表面化した。

経路広告の設定ミスと12拠点の断絶

発端はTeraSwitchのマイアミ拠点(MIA1)から広告された1本のデフォルト経路だった。本来付与されるべきメトリックとコミュニティ属性(経路の優先度や取り扱いを指定するBGPの付随情報)が欠落した状態で流れ出た。

この経路をアムステルダムのルートリフレクタが欧州とアジア太平洋の各拠点へ配布した。受け取った各地のエッジルータは、属性の欠けた経路を自拠点発のものと解釈し、正規の経路より優先してしまった。

結果として、ロンドン、アムステルダム、ダブリン、フランクフルト、シンガポール、東京を含む12拠点がインターネットへの正常な接続を失った。北米の拠点は影響を受けていない(参考: Decrypt「A Routing Bug Took Solana 86% of the Way to Losing Finality」)。

ネットワーク全体が止まったわけではない。ソラナ財団のジェイコブ・クリーチ氏は「ソラナネットワークは稼働を維持した。ステークされた699のバリデータのうち597が投票を続けた」と述べ、一時的に投票を停止したのは102バリデータだったと説明した(参考: crypto.news「Solana stays online as 102 of 699 validators stop voting」)。

障害から復旧までの経緯

8月12日 早朝

TeraSwitchのマイアミ拠点から属性の欠けたデフォルト経路が広告され、欧州・アジア太平洋の12拠点が接続を失う。

発生後 約10分

同社のエンジニアが不正な経路を特定し、修正に着手。

04:16:15 UTC

経路が復旧。事象の全体の長さは約33分、影響を受けたバリデータは約40分以内に復帰した。

復旧後

マイアミ拠点は調査のためプライベートバックボーンから切り離され、設定の修正が全拠点へ展開された。

この間に脱落した約90のバリデータは、合計333 SOLのステーキング報酬を取り逃がした(参考: The Crypto Times「Solana Narrowly Avoids Finality Halt After Major Routing Fault」)。

ファイナリティ停止の閾値と残された余力

ソラナのコンセンサスは、ステークの3分の2超の投票によって取引を確定させる。裏返せば、投票できないステークが33.34%に達した時点でファイナリティは進まなくなる。

今回の28.83%は、この閾値までの道のりの約86%に相当する。残っていた余力は約1,990万SOLだった。ブロックの生成は続いていたため、利用者から見た障害としては顕在化しなかったが、確定処理が止まる一歩手前だったことになる。

用語の整理

ファイナリティ: 取引が覆らない状態として確定すること。ソラナではステークの3分の2超の投票が必要になる。

デリンクエント: バリデータが投票を出せなくなった状態。ノード自体が停止していなくても、通信が断たれれば同じ扱いになる。

BGP: インターネット上の事業者間で経路情報を交換する仕組み。設定ミスが広範囲の通信断につながることがある。

自律システム(AS): 同一の運用方針で管理されるネットワークの単位。AS番号で識別される。

単一自律システムへの27.34%集中と25%上限の超過

Marinade Financeの事後分析によると、脱落したステークは1つの自律システムに集中していた。TeraSwitchのAS20326は118,890,767 SOLを収容しており、これはステーク全体の27.34%にあたる。そのうち94%が同じ数分の間にオフラインになった。

この比率は、ソラナ財団のデリゲーションプログラムが定める「1つの自律システムあたり25%」という上限を超えている(参考: Crypto Economy「Solana Nearly Loses Finality After 28.83% Stake Goes Offline」)。

項目 数値
デリンクエントになったステーク比率 28.83%
ファイナリティが止まる閾値 33.34%
AS20326が収容するステーク 118,890,767 SOL(27.34%)
ソラナ財団が定める1AS当たり上限 25%
投票を継続したバリデータ 699のうち597
逸失した報酬 合計333 SOL

バリデータ側の対応にもばらつきがあった。Marinadeが挙動を計測できた74事業者のうち、59事業者(8,020万SOL)は別経路へ切り替えず、経路の再収束を待つ選択をしたという。

関係者の受け止めと再発防止策

ソラナ財団は、メインネットのクラスタとしては稼働が維持されたという立場を取っている。公式のステータスページも直近90日のメインネットベータの稼働率を100%と記録し、8月12日から13日にかけての障害は登録されていない。

一方でMarinadeは、自社のデリゲーションについてASNごと・データセンターごとの集中上限を従来より厳しくし、各バリデータのフェイルオーバー(障害時に別経路へ切り替える)能力を公開していく方針を示した。

TeraSwitchは技術的な事後報告を自社のステータスサイトで公開し、マイアミ拠点をバックボーンから切り離したうえで設定修正を全拠点に展開したと説明している(参考: Metaverse Post「Solana Avoids Halt As TeraSwitch Routing Failure Pushes 28% Of Staked SOL Offline」)。

今後の論点

ソラナが最後に全面停止したのは2024年2月6日で、LoadedProgramsの不具合により約5時間停止した。以降はクラスタ単位での停止が起きておらず、稼働率100%の期間は30か月に達している。今回もその記録は途切れていない。

ただし今回の要因は、これまで繰り返し議論されてきたソフトウェアの不具合や取引スパムではなく、プロトコルの外側にあるネットワーク事業者の設定だった。バリデータのノード数や運営主体が分散していても、その多くが同じ事業者の回線を使っていれば、障害は同時に起きる。

編集部の見方では、当面の焦点は財団やステーキングサービスが掲げる集中上限が実際に守られるかどうかにある(根拠: AS20326の27.34%という比率が、財団のデリゲーションプログラムの25%上限をすでに超えていたため)。上限を実効的に働かせる仕組みが動くかは、現時点では確認できていない。

出典

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。暗号資産の取引には価格変動リスクをはじめとする各種のリスクが伴います。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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