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ビットコインETF、13日連続流出で44億ドル喪失。FRBのタカ派転換が回復の重しに

ビットコイン(BTC)
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米国で運用されている現物ビットコインETF(上場投資信託)は、2026年5月15日から6月3日にかけて13日連続の純流出を記録し、流出総額は約44億ドル(59,350BTC相当)に達した。2024年1月の各商品設立以来、最長かつ最大規模の流出となった。

この記事のポイント

  1. 米現物ビットコインETFが13日連続流出を記録し、設立以来最大となる約44億ドルが流出した。
  2. 主因はFRBの利上げ再開観測、AI関連株への資金シフト、機関投資家による利益確定であり、パニック的な売りではなかった。
  3. 6月5日に流出が終息し回復基調に入ったが、FRBのタカ派シグナルを受けて6月19日以降に再び下落している。

記録的な流出の規模と13日間の経緯

米国の現物ビットコインETFが記録した13日連続の純流出は、2024年1月の各商品設立以来で最長となった。流出総額は約44億ドル(約59,350BTC相当)に達し、これまでの最大記録を大幅に塗り替えた。(参考: BeInCrypto「Bitcoin ETF Outflows Hit 13-Day Streak as $4.3 Billion Exits the Funds」

最大手ファンドであるブラックロックの「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」は5週間で約27億ドルを流出させ、このうち6月月初時点だけで約21億ドルを占めた。IBITは現物ビットコインETF市場で最大の残高を誇るファンドだが、今回の局面では最大の流出元でもあった。(参考: Investing.com「BlackRock IBIT Sees $214M Outflow as Redemption Streak Hits $4.4B」

主な動き(経緯)

5月15日米現物ビットコインETF全体で純流出の連続が始まる
6月3日BTCが65,710ドルに急落(前日比-6%)。強制清算額が18億ドルに達し、うちロングポジションが13億5,000万ドルを占める
6月5日BTCが59,100ドルの安値を付けた後、同日に流出ストリークが13日ぶりに終息(純流入305万ドル)
6月11日米・イラン情勢緩和の観測が広がり、BTCが63,700ドル台まで回復
6月12日追跡対象の全12ファンドでゼロ解約を記録し、純流入8,585万ドルに達する
6月17日FOMCが政策金利を据え置き。声明でタカ派的なシグナルを発する
6月23日BTC価格62,249ドルで推移。前日比-1.29%

流出を引き起こした3つの要因

分析各社は今回の大規模流出について、単一の原因ではなく複合的な背景があると指摘している。

FRBの政策転換への懸念
米連邦準備制度(FRB)が年内の利上げ再開を示唆する姿勢を示し続けたことで、リスク資産全般から資金が引き上げられた。米国債利回りの上昇はビットコインに対する相対的な魅力を低下させる。利回りを生まない資産であるビットコインは、実質金利が上昇するほど保有コストが高まる構造にある。

AI関連株への資金シフト
エヌビディアをはじめとするAI(人工知能)関連銘柄が株式市場で大幅高となる局面が続いた。一部の機関投資家が暗号資産ポートフォリオを縮小し、高成長が見込まれるAI関連株へ資金を移したことが、CryptoQuantのオンチェーンデータなどから確認された。現物需要の減少が下落の本質という分析も出ている。

機関投資家による利益確定
2026年第1四半期(1〜3月)に多くの機関投資家が1BTC=5万2,000〜5万8,000ドル台で購入したとされる。FRBの政策見通しや市場環境の変化を受けて、これらのポジションを整理する動きが広がった。Investing.comは「今回の流出はパニック的な売りではなく、マクロ背景の変化に即した合理的な利益確定だった」と分析している。(参考: Investing.com「Bitcoin’s $3.4 Billion ETF Bleed Looks More Cyclical Than Structural」

Strategyのビットコイン売却がもたらした動揺

流出局面でビットコイン市場のセンチメントをさらに悪化させた出来事が、企業財務向けビットコイン積立の先駆者として知られるStrategyによる売却だ。

同社は2026年6月初旬、保有するビットコインのうち32BTCを1BTC平均77,135ドル(合計約247万ドル)で売却した。SBI VCトレードの市場レポートによると、同社にとって3年ぶりの売却とされる。同社が保有する約60億ドル分のビットコイン総量に対して、32BTCは0.004%未満にすぎない。

それでも市場が敏感に反応した背景には、創業者マイケル・セイラー氏がかねてより「配当原資としてのビットコイン売却」の可能性に言及していたことがある。ただし、bitcoin.comは「Strategyの売却は32BTCにとどまり、今回の価格急落の主因とする見方は誤りだ」と報じた。(参考: Bitcoin.com「Bitcoin Falls to $65,710 as Record ETF Outflows and Strategy Sale Rattle Market」

流出の終息とIBITが牽引した回復

13日間の連続純流出は6月5日(木)に終止符を打った。同日の純流入額は305万ドルと小規模ながら、ブラックロックのIBITが単独で4,766万ドルを流入させ、流れを反転させた。競合ファンドの多くが依然として資金流出を続けるなか、IBITのみが回復の原動力となった。

その後の本格的な回復を後押しした最大の要因は地政学的緊張の緩和だ。米国とイランの間の軍事的衝突リスクが警戒されていたが、6月11日以降に情勢の緩和が伝わると、リスクオン心理が戻り、ビットコインは63,700ドル台まで値を戻した。

6月12日には、追跡対象の全12ファンドでゼロ解約を記録し、合計純流入は8,585万ドルに達した。IBITだけで5,770万ドルを集め、ETF市場全体の流入の約3分の2を占めた。(参考: SpotedCrypto「Bitcoin ETF Inflows June 2026: IBIT Ends Record Outflow Streak」

FRBのタカ派転換と6月下旬の展開

6月17日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)は政策金利を据え置いた。しかし声明では「年内のさらなる引き締めの可能性」が示唆され、複数のメディアが「2024年以降で最もタカ派的なFRB決定」と表現した。

この発表を受けてビットコインは6月19日から再び下落トレンドに転じた。6月23日時点では62,249ドル前後で推移しており、24時間での下落率は1.29%となっている。(参考: Fortune「Current price of Bitcoin for June 23, 2026」

FRBの利上げ観測が強まると、ビットコインには二重の下押し圧力がかかる。米国債利回りが上昇すればビットコイン保有の機会費用が高まり、またドル高の進行がBTCドル建て価格に重しとなる。このマクロ連動性は2024年の現物ETF承認以降に顕著になっている。

機関投資家の行動が示す市場の構造変化

今回の大規模流出は、ビットコインが2024年の現物ETF承認を機に機関投資家マネーと高度に連動する市場へ変貌したことを改めて示した。ETFという形態を通じて参入した機関投資家は、マクロ環境の変化に対して迅速に行動する傾向がある。

用語の整理

用語 意味
純流出(Net Outflow) ETF全体で解約が申込を上回る状態。市場からの資金引き揚げを意味する。
強制清算 レバレッジポジションが証拠金不足により自動的に決済されること。価格下落を加速させる。
タカ派(Hawkish) インフレ抑制を優先し、利上げに積極的な姿勢。リスク資産には下押し圧力となりやすい。
ドット・プロット FRBが四半期ごとに公表する政策金利の見通し分布図。利上げ・利下げ方向性を読む主要指標。

Investing.comのアナリストは「今回の流出はサイクル的なものであり、機関投資家がビットコインETFから構造的に撤退したわけではない」と指摘する。第1四半期に建てられたポジションが利益確定されただけであり、長期的な需要が消えたわけではないという見方だ。

一方で、FRBが実際に利上げへ転じた場合や地政学的リスクが再燃した場合には、再度の大規模流出も想定される。現物ビットコインETFへの機関投資家の参加が拡大するほど、マクロイベントへの感応度が高まる構造的な特性があることを、今回の事例は示している。

出典

免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・暗号資産への投資を推奨するものではありません。暗号資産への投資はリスクを伴い、価格は大きく変動する可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。

なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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