米国の現物ソラナ(SOL)ETFは2026年5月26日、累計純流入額が10億6,000万ドルを突破した。最初のSOL ETFが取引を開始してから7カ月足らずでの節目達成であり、他のアルトコインETFの立ち上がり速度を上回るペースとされる。さらに6月20日、ウォール街最大手の一角であるモルガン・スタンレーが独自のSOL ETF「モルガン・スタンレー・ソラナ・トラスト(ティッカー:MSOL)」の設立登録申請書(S-1/A)を米証券取引委員会(SEC)に提出し、大手金融機関による参入の動きが加速している。
この記事のポイント
- 現物SOL ETFの累計純流入が10億ドルを突破。ビットワイズBSOLが全体の約81%を占める
- モルガン・スタンレーが年率0.14%という業界最低水準の手数料でSOL ETFを申請。同社の助言資産は1.5兆ドル規模
- 機関資金の大量流入にもかかわらずSOL価格は2025年1月高値から約77%下落。VC投資家のトークンアンロックが構造的な売り圧力となっている
ETFの10億ドル突破と主要ファンドの現状
2025年後半に米国で相次いで上場した現物SOL ETFは、2026年5月時点で累計純流入額が10億6,000万ドルに達した。ビットワイズのBSOL(Bitwise Solana Staking ETF)が全体の約81%にあたる資金を集めており、ファンド間での格差が顕著だ。Phemexの報告によると、BSOLは上場後わずか18日で運用資産(AUM)が5億ドルを超えた。(参考: Phemex「Solana ETFs Just Crossed $1 Billion in Assets as Bitwise BSOL Captures 81% of Inflows」)
各ファンドの状況は次の通りだ。
| ファンド名 | ティッカー | 運用会社 | シェア(概算) |
|---|---|---|---|
| Bitwise Solana Staking ETF | BSOL | Bitwise | 約81% |
| VanEck Solana ETF | VSOL | VanEck | 約23% |
| 21Shares Solana ETF ほか | — | 21Shares / Canary Capital | 残余 |
出典: Phemex(2026年5月時点のデータに基づく概算)
モルガン・スタンレーのMSOL申請
6月18日から20日にかけて、モルガン・スタンレーはSECにS-1改正申請書(S-1/A)を提出し、「モルガン・スタンレー・ソラナ・トラスト(MSOL)」と「モルガン・スタンレー・イーサリアム・トラスト(MSSE)」の2本の現物ETF設立を申請した。同社は1.5兆ドル(約225兆円)の助言資産を持つウォール街最大手の一角であり、そのクライアント基盤にSOL商品を直接提供できる態勢が整うことになる。(参考: Phemex「Morgan Stanley Filed a Solana ETF and What MSOL Means for SOL」)
特に注目されるのは手数料水準だ。MSSOLおよびMSSEともに年率0.14%という費用比率を設定しており、これは現時点で米国市場のアルトコインETFとして最低水準にあたる。spotedcrypto.comは「モルガン・スタンレーの0.14%という手数料が業界のETF手数料競争の新たな底値を設定した」と報じた。
ステーキング収益の配分については、フィグメント(Figment)、ギャラクシー・ブロックチェーン・インフラ(Galaxy Blockchain Infrastructure)、コインベース・カナダ(Coinbase Canada)の3社がバリデーター運営を担い、ステーキング収益の5%を受け取る。残り95%は投資家に還元される設計であり、0.14%の年間手数料以外にモルガン・スタンレー側の追加費用は発生しない。
機関投資家の保有状況
SECへの四半期開示義務であるフォーム13F(機関投資家が保有する有価証券の報告書)によって、大手機関のSOL ETF保有状況が徐々に明らかになっている。Investing.comによれば、ゴールドマン・サックスが現物SOL ETFの保有が確認された主要機関のひとつであり、約30社の機関が合計5億4,000万ドルのSOL ETFエクスポージャーを構築していると報告されている。(参考: Investing.com「Solana Holds $84 as ETF AUM Crosses $1B With Goldman Sachs as Confirmed Holder」)
保有者の内訳では、全AUMの約49%が投資助言会社(RIA)によるもので、ヘッジファンドが約18%を占める。バンク・オブ・アメリカは2026年第1四半期時点でSOL関連ETFへのエクスポージャーを持っていたが、同年5月23日付の13F開示ではビットコインETF(IBIT)の保有比率を引き上げる一方、ソラナの比率を縮小したことが判明した。機関投資家の間でもSOLへの評価は一様ではなく、アセット配分の再調整が進んでいる様子が読み取れる。
ETF流入と価格下落の乖離——ETFパラドックスの構造
10億ドルを超える機関資金がETFに流入しているにもかかわらず、SOLの価格は2025年1月に記録した高値から約77%下落したままだ。2026年6月時点でSOLは79〜84ドル圏で推移しており、機関資金の流入が価格上昇に直結しない「ETFパラドックス」として市場の関心を集めている。(参考: crypto.news「Solana’s $1B ETF paradox: Why the price keeps falling」)
主因として指摘されているのが、ベンチャーキャピタル(VC)投資家によるトークンアンロック(ロックアップ解除)だ。ソラナの初期投資家が保有するSOLトークンの売却制限期間が順次満了し、週次ベースで数千万〜1億ドル規模の売り圧力が市場に加わっているとされる。ETFの純流入は市場からSOLを直接調達する実需を生む仕組みだが、アンロック供給の規模がETF需要を上回る週では、買い需要が供給増に吸収されてしまう。
ETFパラドックスの構造
ETFによる週次買い需要(推定数千万ドル規模)に対し、VCによる週次アンロック供給が同等以上の規模になる週がある。差し引きで市場に出回るSOLの量が増え続けるため、ETF流入単独では価格の上昇圧力を形成しにくい。アンロックが一巡するタイミングが需給改善の鍵とされる。
crypto.newsはこの状況を「ETFがSOLを買っても、VCが売る」という構造的な問題として整理している。ビットコインETF上場直後にも類似した価格低迷が見られたが、ビットコインはアンロック構造が異なるため単純比較はできないとの指摘もある。
ネットワーク活動とAlpenglowアップグレード
ソラナのネットワーク自体は旺盛な活動を維持している。分散型取引所(DEX)の取引量や1日あたりのトランザクション数は高水準を保っており、価格が低調であるほどネットワーク利用は活発という「活動指標と資産価格の乖離」もまた市場で論じられてきた論点だ。
技術面では、コンセンサス・アルゴリズムの大型改修プロジェクト「Alpenglow(アルペングロー)」の開発が進んでいる。Alpenglowはブロック確定の遅延を大幅に短縮し、ネットワークのスループット向上を目指す設計とされており、実装が実現すればネットワーク価値の再評価につながる可能性がある。一部のアナリストは、SOLの週足終値が85.98ドルを上回るタイミングをAlpenglowへの期待が値動きに反映される起点として注視している。(参考: Analytics Insight「Solana Hits $1B in ETFs & XRP Waits on the CLARITY Act」)
今後の論点
モルガン・スタンレーのMSOL申請はSEC審査を経て承認される必要があり、現時点でスケジュールは不明だ。承認されれば、同社が持つ1.5兆ドルの助言資産の一部がSOL商品に向けられ、現在のAUMを大きく変える可能性がある。ウォール街の大手証券会社が自社ブランドのSOLファンドを持つことは、機関投資家へのアクセシビリティという点で象徴的な意味合いも持つ。
価格面では、VCによるトークンアンロックの供給圧力が一巡し、ETF流入が純粋に買い需要として機能し始めるタイミングが最大の注目点となる。各ファンドのロックアップ解除スケジュールは段階的に続いているため、完全な解消には数カ月単位の時間を要するとの見方もある。加えてAlpenglowアップグレードの実装スケジュールが明確化されれば、開発者・機関投資家双方から改めてネットワーク評価が高まることが予想される。
一方でリスクも存在する。米国のデジタル資産規制をめぐってはCLARITY法案の上院本会議での成否が注目されており、法案が通過しない場合は規制環境の不透明感が続く可能性がある。また既存のビットコインやイーサリアムETFと比べてSOL ETFの運用実績はまだ短く、制度的な信頼の積み上げには時間を要する。(参考: KuCoin「Solana ETFs Near $1B Inflows Amid Institutional Demand」)
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を勧めるものではありません。仮想通貨への投資は価格変動リスクを伴い、元本が保証されるものではありません。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家に相談のうえで行ってください。
なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。
出典
- Phemex「Solana ETFs Just Crossed $1 Billion in Assets as Bitwise BSOL Captures 81% of Inflows」
- Phemex「Morgan Stanley Filed a Solana ETF and What MSOL Means for SOL」
- crypto.news「Solana’s $1B ETF paradox: Why the price keeps falling」
- Investing.com「Solana Holds $84 as ETF AUM Crosses $1B With Goldman Sachs as Confirmed Holder」
- Analytics Insight「Solana Hits $1B in ETFs & XRP Waits on the CLARITY Act」
- KuCoin「Solana ETFs Near $1B Inflows Amid Institutional Demand」


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