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ロビンフッドの独自チェーン、始動1週間でDEX取引高31億ドル 上位5位に浮上

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ロビンフッド・マーケッツは7月1日、独自ブロックチェーン「Robinhood Chain」のメインネットを稼働させ、稼働開始からの7日間で分散型取引所(DEX)の取引高が31億ドルに達し、DEX取引高で世界上位5チェーン入りしたことが7月13日までに市場調査会社バーンスタインの分析で明らかになった。

この記事のポイント

  • Robinhood Chainは7月1日に稼働。Arbitrumの基盤を用いたイーサリアムのレイヤー2として、200以上の米国株・ETFに連動するトークン化商品を120以上の国・地域に提供している(米国居住者は対象外)。
  • 稼働1週間でDEX取引高31億ドルを記録し上位5チェーン入りしたが、取引の多くはミームコイン主導とみられ、TVL(預かり資産)の約9割が単一のレンディングプロトコル「Morpho」に集中しているとの指摘がある。
  • バーンスタインはロビンフッド株(HOOD)を「アウトパフォーム」、目標株価130ドルと評価する一方、90日間の手数料免除終了後にどれだけ活動が定着するかが今後の焦点となる。

背景:「もう一つの証券取引所」を目指すロビンフッドの狙い

ロビンフッドは6月末、英ロンドンのオールド・ロイヤル・ネイバル・カレッジで開いた発表会「The World is Flat」で、独自ブロックチェーン「Robinhood Chain」の稼働と、200以上の米国株・ETFに連動する「トークン化株式」の提供開始を明らかにした(参考: The Block)。

Robinhood Chainは開発基盤にArbitrumの「デディケーテッド・ブロックチェーン」フレームワークを採用したイーサリアムのレイヤー2で、取引手数料の支払いにETHを使う。ブロック生成間隔は100ミリ秒に設定され、セキュリティはイーサリアム本体への決済に依拠する。稼働当初からUniswapとChainlinkが統合されているほか、Lighter、1inch、dYdXチームが手がけるArcusなどのプロトコルも初日から稼働した。

トークン化株式は120以上の国・地域で提供される一方、米国の証券法上の登録を経ていないため、米国居住者には提供されない。CEOのウラド・テネフ氏は、かつて米国の個人投資家向けに手数料無料取引を広げた同社の路線を、今度は世界の投資家に向けて拡張する取り組みだと位置づけている。

経緯:稼働から2週間の動き

7月1日
Robinhood Chainのメインネットが稼働開始。200以上の米国株・ETFに連動するトークン化商品の提供と、24時間365日取引が可能な体制を発表。

7月8日
日次DEX取引高が5億6390万ドルに達し、日次アクティブアドレスは19万3187、新規ユーザーは14万人超を記録。新規発行トークンは1万6000種類を超えた。

7月8日
ネットワーク全体の預かり資産(TVL)が約1億600万ドルに到達。うち約9割にあたる約9000万ドルがレンディングプロトコル「Morpho」に集中していることが判明。

7月10日
日次DEX取引高が8億4680万ドルまで拡大。アクティブアドレスは30万6893に増加し、24時間ベースの取引高で全チェーン中3位(Solana、BNBチェーンに次ぐ)となった。

7月13日
バーンスタインが、稼働開始からの7日間累計DEX取引高が31億ドルに達し、DEX取引高で世界上位5チェーン入りしたと分析(参考: CoinDesk)。

直近
日次取引高はピーク時の数億ドル規模から数千万ドル規模まで縮小したと報じられている(参考: Coinpaprika)。

数字で見る滑り出し:主要チェーンとの比較

稼働1週間の勢いは際立っていた。65,000人超のユーザーがステーブルコインに3億ドル、トークン化株式に1300万ドルを保有し(稼働2週間時点)、DeFi全体のTVLは稼働から15日以内に1億ドルを突破した(参考: The Block)。

順位 チェーン 24時間DEX取引高(7月10日前後)
1位 Solana 公表数値なし(Robinhood Chainを上回る)
2位 BNBチェーン 公表数値なし(Robinhood Chainを上回る)
3位 Robinhood Chain 8億900万ドル

過熱の中身:ミームコインと単一プロトコルへの資金集中

バーンスタインでアナリストチームを率いるゴータム・チュガーニ氏らは、「立ち上げ初期の高い採用率は、トークン化された現実資産とDeFiエコシステムの融合が進んでいることを示している」と評価する一方、初動の取引はミームコインが主導したと指摘する(参考: The Block)。実際、7月8日時点で新規発行トークンは1万6000種類を超えており、投機的な資金の流入が取引高を押し上げた面が大きいとみられる。

懸念材料として指摘されているのが資金の集中度だ。7月8日時点のTVL約1億600万ドルのうち、約9割にあたる約9000万ドルが単一のレンディングプロトコル「Morpho」に集中していた。加えて、ロビンフッドは稼働から90日間、ネットワーク手数料を自社負担で肩代わりしており、初期の取引数値がこの優遇措置によって押し上げられた可能性がある(参考: Coinpaprika)。実際、日次のDEX取引高はピーク時の数億ドル規模から数千万ドル規模まで縮小したと報じられており、手数料免除が終了した後にどの程度の活動が維持されるかは確認できていない。

用語の整理

  • レイヤー2(L2): イーサリアムなど基盤となるブロックチェーン(レイヤー1)の外側で取引を処理し、後から本体に結果を記録する仕組み。手数料や処理速度の改善を目的とする。
  • DEX(分散型取引所): 運営主体を介さず、スマートコントラクトを通じて利用者同士が直接暗号資産を交換する取引所。
  • TVL(預かり資産総額): DeFiプロトコルに預け入れられている資産の合計額。プロトコルの規模や利用状況を示す指標として使われる。
  • トークン化株式: 米国株など既存の金融商品の値動きに連動するようブロックチェーン上で発行されたデジタル資産。
  • Morpho: イーサリアム上で稼働する分散型レンディング(貸し借り)プロトコルの一つ。

バーンスタインの評価とHOOD株

バーンスタインはロビンフッド株(HOOD)の格付けを「アウトパフォーム」とし、目標株価を130ドルに設定した。レポート公表時点の株価は111.35ドルだった(参考: CoinDesk)。同社は、トークン化された現実資産(RWA)セクター全体が年初から約50%拡大し510億ドル超の規模に達したとし、なかでもトークン化株式は170%増の19億ドルまで伸びたと分析している。

編集部の見方では、バーンスタインの強気な評価は、Robinhood Chain単体の実績というより、ロビンフッドが証券仲介からブロックチェーンインフラへ事業領域を広げたこと自体を評価している面が大きいと考えられる(根拠: レポートがトークン化資産市場全体の成長率を引き合いに出す一方、Robinhood Chain単体の持続的な収益性には踏み込んでいない点)。

テネフCEOが語る構想:トークン化とエージェント取引

テネフCEOは6月末の発表会で、次の暗号資産市場の成長は投機的なトークンの新規発行ではなく現実資産のトークン化から生まれるとの見方を示し、「トークン化は、中央指値注文板(CLOB)以来の資本市場における最大級のイノベーションだと考えている」と述べた(参考: CNBC)。

あわせて、AIエージェントが人間のトレーダーと同等の取引能力を持つようになるとの見通しも示し、「エージェント取引の最終的な姿は、機関投資家や高頻度取引会社が数十年にわたって享受してきたのと同じツール、同じ計算能力、同じ力を、一般の個人にも提供することだ」と説明した。ロビンフッドは今回のブロックチェーン基盤を土台に、こうしたエージェント取引機能も順次展開する計画を示している。

今後の論点

今後の焦点は大きく3点に整理できる。第一に、90日間の手数料免除が終了した後もユーザーと取引が定着するかどうか。第二に、Morphoへの資金集中が続けば、単一プロトコルの障害やリスクがネットワーク全体に波及しかねない点をどう管理するか。第三に、米国居住者が対象外とされているトークン化株式について、米国の規制当局が将来的にどのような立場を取るかである。ロビンフッドはこれまでも証券当局との関係が注目されてきた経緯があり、トークン化株式の提供が米国外で拡大するにつれて、当局の反応にも一段と注目が集まりそうだ。

出典

本記事は投資助言を目的としたものではありません。暗号資産・トークン化商品への投資は価格変動等のリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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