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米財務省、イラン中央銀行関連ウォレット4件を制裁指定。テザーはUSDT約1億3100万ドルを凍結

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米財務省外国資産管理局(OFAC)は7月15日(現地時間)、イラン中央銀行に関連する暗号資産ウォレット4件を制裁リストに追加し、これを受けてステーブルコイン最大手のテザー(Tether)が対象ウォレット内の約1億3,100万ドル相当のUSDTを凍結した。(参考: CoinDesk・U.S. Adds Four Iran Central Bank Crypto Wallets to Sanctions

この記事のポイント

  • OFACはTRONブロックチェーン上の4ウォレットをイラン中央銀行関連として制裁指定。対象ウォレットは累計1億6,500万ドル超のステーブルコインを受け取っていた
  • テザーは指定を受けて約1億3,100万ドルのUSDTを即時凍結。同行関連ウォレットの凍結累計は約4億7,500万ドルに達した
  • OFACは「公表したウォレットのリストは網羅的ではない」とし、イラン中央銀行が管理する他のアドレスも今後制裁対象になり得ると示唆した

制裁指定と1億3,100万ドル凍結の内容

OFACは今回、イラン中央銀行の制裁指定を更新し、同行に関連する4つの暗号資産ウォレットアドレスを新たに追加した。いずれもTRONブロックチェーン上のアドレスで、CoinDeskによると、これらのウォレットは以前に1億6,500万ドルを超えるステーブルコインを保有していた。

指定を受け、USDT発行元のテザーは対象ウォレット内の約1億3,100万ドルを凍結した。凍結されたUSDTは移転も償還もできなくなる。The Blockによると、スコット・ベッセント米財務長官はX(旧Twitter)への投稿で「我々は今後も積極的に資金の流れを追跡し、イランの体制が違法な収益スキームの利益にアクセスすることを許さない」と述べた。(参考: The Block・US Treasury freezes over $130 million tied to Iran-linked crypto wallets

米当局は、イランの体制が制裁回避や資金調達、さらに米国がテロ組織に指定するヒズボラへの資産移転に暗号資産を利用していると指摘している。CoinDeskは、今回の措置は米国とイランの停戦合意が崩れ、空爆やドローン攻撃が再開された後に実施されたと報じた。

4月の3億4,400万ドル凍結から続く一連の措置

今回の凍結は単発の措置ではなく、米当局によるイラン関連の暗号資産取り締まりの一環だ。Decryptによると、米政府はこの一連の取り組みを「Operation Economic Fury(経済的怒り作戦)」と呼んでいる。(参考: Decrypt・US Treasury Freezes $131 Million in Iran-Linked Crypto Wallets

2019年 イラン中央銀行が米国のテロ対策制裁の対象となる

2026年4月 テザーがイラン中央銀行関連のTRONアドレス2件で3億4,400万ドルのUSDTを凍結

2026年5月 ベッセント財務長官が、押収したイラン関連暗号資産が累計約10億ドルに達したと表明(Decrypt報道)

2026年6月 OFACがイランの大手暗号資産取引所ノビテックス(Nobitex)などを制裁指定

2026年7月15日 イラン中央銀行関連のウォレット4件を追加指定。テザーが約1億3,100万ドルを凍結

今回の凍結により、OFACがイラン中央銀行のものと特定したウォレットからの凍結額は、4月分と合わせて累計約4億7,500万ドルとなった。CoinDeskによると、イラン中央銀行は自国通貨リアルを支えるために少なくとも5億700万ドル相当のUSDTを蓄積していたとされる。

ステーブルコイン凍結の仕組みとオンチェーン分析の知見

ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)は、新たに指定されたウォレットが、機関投資家向けの流動性プロバイダーやアジア系の決済事業者から上流で資金を受け取っていたと分析している。(参考: Chainalysis・OFAC Sanctions Iran Central Bank Crypto Wallets

同社は、ステーブルコインが高い流動性と世界的な受容性を持つ一方で、発行体が当局の要請に応じて資金を凍結できるという特有のリスクを違法行為者に突き付けると指摘する。ビットコインのような発行主体のない資産と異なり、USDTのような中央集権型ステーブルコインは、発行体がアドレス単位で資産を動かせなくする権限を持つためだ。

用語の整理

  • OFAC(外国資産管理局): 米財務省の部局で、経済制裁の運用を担当する。制裁対象者のリスト(SDNリスト)に暗号資産アドレスも掲載する
  • USDTの凍結: 発行元テザーがスマートコントラクト上で特定アドレスをブラックリスト化し、保有するUSDTの移転・償還を不可能にする措置
  • TRON(トロン): 手数料の安さからUSDTの流通量が多いブロックチェーン。今回の対象4ウォレットはすべてTRON上のアドレス

Decryptによると、テザーはこれまでに340を超える法執行機関と協力し、全体で44億ドルを上回る資産凍結を実施してきた。当局の指定から凍結までの動きが速くなっており、制裁執行におけるステーブルコイン発行体の役割が拡大している。

追加指定の可能性と発行体の役割をめぐる論点

OFACは今回の発表で、公表したウォレットのリストは網羅的ではないと明記した。イラン中央銀行が管理する他のアドレスも制裁対象となる可能性があり、今後も指定と凍結が続く見通しだ。

一方で、論点も残る。第一に、凍結できるのは発行体が管理権限を持つ中央集権型ステーブルコインに限られ、制裁対象者がビットコインなど発行主体のない資産や、当局の影響が及びにくい経路に移る可能性が指摘されている。第二に、国家の中央銀行がステーブルコインを外貨準備的に蓄積していた実態が明らかになったことで、ステーブルコインの地政学的な利用と発行体の権限をめぐる議論が広がると考えられる(根拠: 上記チェイナリシスの分析および各社報道)。

編集部の見方では、発行体による凍結が制裁執行の実効的な手段として定着しつつある一方、その権限の大きさ自体が、ステーブルコイン規制の議論において検閲耐性や利用者保護の観点から新たな争点になり得る。今後はOFACの追加指定の有無と、イラン側の資金移転手段の変化が注目点となる。

出典

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。

なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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