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テレグラム、自己管理型「Gram Wallet」の提供開始。10億人超へ段階展開

アルトコイン
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テレグラム(Telegram)は8月31日、自己管理型の暗号資産ウォレット「Gram Wallet(グラムウォレット)」の提供を一部ユーザー向けに開始した。創業者のパベル・ドゥーロフ氏が自身のテレグラムチャンネルで明らかにしたもので、今後数週間をかけて10億人超の利用者へ段階的に広げるとしている。(参考: あたらしい経済「テレグラムで自己管理型『Gram Wallet』提供開始、『Wallet in Telegram』は『Walt』に改称へ」)

この記事のポイント

  • テレグラムは8月31日、ノンカストディアル(自己管理)型のGram Walletを一部ユーザーに開放した。数週間かけて10億人超へ広げる計画である。
  • チャット内でGRAMを手数料無料で送れる設計で、オンチェーン送金についてはKYC(本人確認)を求めないと複数媒体が報じている。
  • 従来の「Wallet in Telegram」は「Walt」に改称し、取引・投資向けの多機能サービスとして役割を分ける方針が報じられた。

8月31日に始まった段階的ロールアウト

今回公開されたGram Walletは、テレグラムのアプリに標準搭載される自己管理型ウォレットである。秘密鍵を運営側が預からず、利用者本人が管理する方式を採る。

提供はまず限定的な範囲で始まった。ドゥーロフ氏は8月31日の投稿で「今後数週間をかけて、10億人を超えるユーザーに段階的に展開していく」と述べている。(参考: crypto.news「GRAM price rebounds as Telegram begins wallet rollout」)

用途は日常的な送金と決済に置かれている。チャット内でのGRAMの即時送金に加え、テレグラム内で売買される「Telegram Collectibles」(デジタルギフト、ユーザーネーム、電話番号など)の購入にも使う想定だと報じられた。設定画面上では、この新しいウォレットが標準のウォレットとして表示される。

構想が公表されたのは7月21日である。ドゥーロフ氏は当時、「この夏、人類史上最大規模のノンカストディアル型暗号資産ウォレットの展開が行われる」「10億人を超えるユーザーにとって、即時かつ手数料無料の暗号資産取引が現実になろうとしている」と表明していた。(参考: ForkLog「Telegram to Launch Non-Custodial Gram Wallet」)

バリデータ承認のスマートコントラクトと移行不要の設計

Gram Walletを支えるスマートコントラクトは、TONブロックチェーンのバリデータによる承認を経て公開された。将来ウォレットをアップグレードする際に、利用者が資産を新しいウォレットへ移し替える作業を必要としない設計だとされる。(参考: Metaverse Post「Telegram Begins Phased Rollout Of Native Non-Custodial Gram Wallet」)

ウォレットの移行は、これまで自己管理型ウォレットを一般利用者に広げるうえでの障害とされてきた。移行を不要にした点は、暗号資産に不慣れな層を想定した設計判断だと位置づけられている。

用語の整理

ノンカストディアル(自己管理型)
秘密鍵を事業者が預からず、利用者自身が保管する方式。事業者による凍結を受けにくい一方、鍵やシードフレーズを失うと第三者による復元ができない。
TON(The Open Network)
テレグラム関連の開発から生まれたブロックチェーン。ネットワーク名は変更されていない。
GRAM
TONのネイティブトークン。2026年6月15日にToncoinから改称された。
バリデータ
ブロックチェーン上の取引を検証し、ブロックを生成する参加者。

Wallet in Telegramの「Walt」改称と役割分担

あたらしい経済などは、従来テレグラム上で提供されてきた「Wallet in Telegram」が「Walt」に改称し、標準ウォレットの位置を外れて検索経由での利用に変わると報じた。両者は接続を維持し、WaltからGram Walletへの入金に対応するとされる。

もっとも、この改称については報道の扱いが分かれている。crypto.newsは記事更新にあたり、関連する発表が想定どおり公開されなかったとして、Waltに関する記述を削除したと注記した。改称の最終的な実施状況は本稿執筆時点で確認できていない。

項目 Gram Wallet Walt(旧Wallet in Telegram)
資産の管理方式 ノンカストディアル(利用者が鍵を管理) カストディアル(事業者が預かる)
主な用途 送金・決済・テレグラム内アイテムの購入 取引・投資・資産運用
対応資産 GRAM中心 4チェーン・300種類超の入出金、200種類超の売買、トークン化株式やETFなど100種類超
アプリ内の位置づけ 設定画面の標準ウォレット 標準から外れ、検索から利用

Waltを運営するThe Open Platform(TOP)の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるアンドレイ・ロゴゾフ氏は、両者は競合ではなく補完関係にあると説明している。同氏はGram Walletを「暗号資産を使い始めるためのシンプルな手段」と位置づけ、「Walletは、取引や投資、資産管理でより幅広い選択肢を必要とする人向けに設計されている」と述べた。(参考: ForkLog「Telegram to Launch Non-Custodial Gram Wallet」)

ToncoinからGramへの改称までの経緯

今回のウォレット公開は、TONエコシステムで続いてきた一連の再編の延長線上にある。

2026年6月1日〜8日TONのコミュニティ投票を実施。トークン名の変更が賛成81.22%で可決された。

2026年6月15日ネイティブトークンの名称をToncoinからGram(ティッカー: GRAM)に変更。ネットワーク名はThe Open Network(TON)のまま据え置かれた。

2026年7月21日ドゥーロフ氏がノンカストディアル型Gram Walletの投入方針を公表。この夏に展開すると表明した。

2026年8月31日一部ユーザー向けに提供を開始。数週間かけて全体へ広げると説明した。

Gramという名称は、テレグラムが2018年に計画し、米証券取引委員会(SEC)との係争を経て2020年に断念したトークン構想で用いられていたものと同じである。(参考: あたらしい経済「テレグラム、ネイティブのノンカストディアル型『Gram Wallet』展開へ」)

GRAM価格と市場の反応

crypto.newsによると、ロールアウト発表を受けてGRAMは記事執筆時点で1.40ドル前後、24時間で約2%高で推移した。一時1.46ドル付近まで上昇したものの、売りに押されて上げ幅を縮めたという。同時に取引高は発表前後で約137%増加した。

7月の計画公表時には、GRAMは4.4%高の1.52ドルまで上昇し、一時1.58ドルを付けたとForkLogが報じている。今回の水準は当時を下回っており、発表と価格の関係は一様ではない。

編集部の見方では、価格の反応が7月ほど大きくならなかった背景には、7月の時点で計画そのものが織り込まれていた点がある(根拠: 7月21日の公表時にすでに4.4%の上昇が記録されており、8月31日の発表は実装開始の告知にとどまるため)。ただし、これは価格の先行きを示すものではない。

手数料無料の原資と規制対応という論点

第一の論点は、手数料無料モデルをどう維持するかである。Cryptobriefingは、送金コストを誰かが負担する構造である以上、テレグラムが補助を続けるのか、後から手数料を導入するのか、ミニアプリや広告で収益化するのかは明らかになっていないと指摘した。(参考: Cryptobriefing「Telegram to launch non-custodial Gram wallet for over 1 billion users this summer」)

第二は規制対応である。複数媒体は、カストディアル型のサービスを別ブランドへ切り分けたことが、欧州の暗号資産市場規制(MiCA)を意識した整理だと報じている。法定通貨との交換には本人確認が求められる一方、オンチェーンの送金は別枠と整理される構図である。もっとも、テレグラム自身がMiCA対応を目的として改称したと明言したかは確認できていない。

第三は利用者側のリスクである。自己管理型ウォレットでは、シードフレーズを紛失した場合に運営を含む第三者が資産を復元できない。10億人規模へ配布される場合、暗号資産の経験がない利用者が大半を占めると見込まれ、鍵の管理をどう周知するかが実務上の課題になる。

各国当局が自己管理型ウォレットへの送金に関する要件を整えつつある状況も、今後の変数となる。テレグラムが特定の国・地域で機能を制限するかどうかは、現時点で公表されていない。

出典

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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産や金融商品の売買を推奨するものではありません。投資助言には該当しません。暗号資産は価格変動が大きく、元本を割り込む可能性があります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。なお、本記事はAIを活用して作成しています。正確性に努めていますが、内容が事実と異なる可能性があります。重要な情報はご自身で公式・一次情報をご確認ください。

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